法律に関する知識はなんにもない。
まさに空っぽ。
そんなの知らなかったじゃ済まされない話ってあるよね。
世の中、舐めてんの?
「共同担保」
3人の子供を持つ女性(A子)は
賃貸の中古アパートに住んでいた。
新築の一軒家を建てることになり
銀行に融資をお願いするときに、
一年間で全額返済することを条件に
お金を返済できなかった場合の人質として
A子の故郷の(実家)を「共同担保」に設定してしまった。
本当の悪夢は半年後に始まった。
一家の大黒柱である夫に重い病気が見つかり
長期の入院を余儀なくされた。
期限までに借りたお金を返済する目途が立たなくなったのだ。
残された債務は700万円。
債権者である銀行は、700万円の回収に動き出す。
差し押さえられたのは当然のことく
A子の実家でした。(共同担保)
祖父や祖母、それに親戚一同が暮らしていた
大切な住処である。
彼らは自分たちの住む一軒家が「共同担保」に
入れられていた事実はA子から伝えられてなかった。
予期せぬ突然の宣告を受ける。
「銀行のほうから連絡があってね。
『あなた方の実家が競売にかけられること
になりました。』
身に覚えがない催促を受けたんだけど
A子さん、事情を知ってるのかな?
どういうことなのか説明してもらえないかしらね。」
事前に何も知らされていない関係者一同は
かけがえのないマイホームを失った。
ご迷惑をお掛けしましたでは済まされない。
最低限知っておかなければならない予備知識だったのか。
A子の表情は恐怖の余りに青ざめた。
共同担保って何?
自宅を共同担保にすることだけは
基本原則避けましょう。
万が一に返済が滞れば、生活の基盤を
失う羽目になり、
住む家がなくなるので
不安に怯えながら暮らす毎日が
待っているかもしれません。
(この話はあくまでもフィクションです)



